創文社オンデマンド叢書

【並製】神学大全 29・30・31(第3部 16-26問題(仲介者))

シリーズ:神学大全

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商品説明

本商品は「旧ISBN:9784423393291」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2010/11/01
叢書・シリーズ名:神学大全 29・30・31

13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部 第16問題~第26問題を収録。
キリスト教に関わる事柄を初学者のために論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。本巻は、先の第1~15問題において行われた、受肉の神秘そのものについての神学的探究によって理解された事柄を、言語哲学、論理学、認識論および存在論的な視点から解明し、神と人間とを結びつける仲介者キリストの考察をもって閉じられる。知的探究を徹底させた信仰者トマスによる神学的キリスト論。


【目次より】
まえがき
目次
第十六問題 存在と生成に即してキリストに適合する事柄について
第一項 「神は人間である」は真であるか ~ 第十二項 キリストは、人間であるかぎりにおいて、ヒュボスタシスあるいはペルソナであるか
第十七問題 キリストの一性について 存在に関して
第一項 キリストは一であるか二であるか 第二項 キリストのうちにはただ―つの存在があるか
第十八問題 キリストの一性について 意志に関して
第一項 キリストのうちには、―つは神的で他の一つは人間的と、二つの意志があるか ~ 第六項 キリストのうちに意志の反対・対立があったか
第十九問題 キリストの働きの一性について
第一項 キリストのうちには神性と人間性とのただ―つの働きがあるか ~ 第四項 キリストは他の人々のために功徳をかちとることができたか
第二十問題 キリストの御父への従属について
第一項 キリストは御父に従属していると言うべきか 第二項 キリストは自分自身に従属しているか
第二十一問題 キリストの祈りについて
第一項 祈ることはキリストに適合するか ~ 第四項 キリストの祈りは常に聴き入れられたか
第二十二問題 キリストの司祭職について
第一項 司祭であることはキリストに適合するか ~ 第六項 キリストの司祭職はメルキゼデクと同位のものであったか
第二十三問題 神の養子であることはキリストに適合するか
第一項 養子を持つことは神に適合するか ~ 第四項 キリストは人間としては神の養子であるか
第二十四問題 キリストの予定について
第一項 予定されることはキリストに適合するか ~ 第四項 キリストの予定はわれわれの予定の原因であるか
第二十五問題 キリストの礼拝について
第一項 キリストの神性と彼の人間性は一にして同一の礼拝によって礼拝すべきであるか ~ 第六項 聖人たちの遺物は何らかの仕方で礼拝すべきか
第二十六問題 キリストが神と人間の仲介者と呼ばれることについて
第一項 神と人間の仲介者であることはキリストに固有であるか 第二項 キリストは人間として神と人間の仲介者であるか
訳者注
解説 トマスの神学的キリスト論


著者
トマス・アクィナス(トマス・アクィナス)
1225頃~1274。スコラ学の代表的神学者。ドミニコ会士。アルベルトゥス・マグヌスに師事し、パリのドミニコ会神学校の学長を歴任した間に『神学大全』を完成した。

訳者
稲垣 良典(イナガキ リョウスケ)
1928-2022。東京大学文学部卒業。アメリカ・カトリック大学大学院哲学研究科にてPh.D.を取得。文学博士(東京大学)。九州大学名誉教授。専門は中世スコラ哲学。『神学大全』翻訳で第67回毎日出版文化賞、『トマス・アクィナスの神学』および『トマス・アクィナス 「存在」の形而上学』で第27回和辻哲郎文化賞をそれぞれ受賞。

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