創文社オンデマンド叢書

コミュニティの法理論

名和田是彦 (著者)

シリーズ:現代自由学芸叢書

¥ 3,740 (本体: ¥ 3,400 + 消費税: ¥ 340)
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商品説明

本商品は「旧ISBN:9784423730898」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1998年
叢書・シリーズ名:現代自由学芸叢書

日本とドイツの地域社会や自治体調査の比較から、著者は《一社会の決定権限がコミュニティ・レベルまで分散している》との理論的着想を得て、生活世界からの法創造を試みる。本書は、現代のコミュニティは、単なる行政の下請けでもなく、地域福祉などのボランティア活動の担い手にもとどまらず、社会的決定の主体でもありうることをラディカルに主張する、現代自由学芸の騎士による時代診断・時代予測の書である。公共的決定とその執行を国家にゆだね、自らは身軽になって私的利益の追求に主たる関心をおいている現代社会の人間達は、いかなるきっかけで、地域社会の公共性に自ら携わるようになるのか。

【目次より】
はしがき
目次
第一章 決定権限の分散現象についての問題提起 真野まちづくりと神戸市まちづくり条例 
一 なぜ真野地区からはじめるか
二 神戸市まちづくり条例の概要
三 まちづくり条例における決定権限の分散
四 真野まちづくりの展開
五 決定権限の分散の理論的諸相
(1) 決定権限の分散の概念 事実上の公共的意思の制度上の公共的意思への転換
(2) 決定権限の分散概念の拡張
第二章 ドイツにおける決定権限の分散 ドイツの「自治体内下位区分」とブレーメン市の地域評議会 
一 ドイツにおける決定権限分散=自治体内下位区分制度
二 「地域事務所」 「地域評議会」制度の形成
三 区域割り
四 地域評議会の組織
(1) 地域評議会の選挙
(2) 構成会議
(3) 定例会議
(4) 地域評議会構成員
(5) 委員会
(6) その他
五 地域事務所
(1) 地域事務所
(2) 地域事務所長
六 地域評議会の任務と権限
(1) 地域評議会の任務(第五条)
(2) 参加権(第六条)
(3) 決定権(第七条)
(4) 議会委員会との関係(第八条)
第三章 コミュニティ制度の日独比較は可能か
一 政党を基礎とする住民組織
(1) 地域の基礎組織としての政党と町内会
(2) 「政治的」住民組織の諸相
二 地域評議会活動における「政治的なるもの」の概念
三 地域評議会は住民組織といえるか
(1) 名誉職(Ehrenamt)
(2) 政治的出世
(3) 組織エリアの適正規模
(4) 補説 パリ・コミューンとの比較
第四章 決定権限の地域分散の構造
一 基礎的地域組織の諸問題 町内会を問う
二 住民組織の職務ないし権限の対象範囲と性格
(1) コミュニティ・センター自主管理
(2) 住民協議会
三 住民組織の構成員
(1) 全員メンバーシップの理念と現実
(2) プレーメン市の事後改善事業における住民参加制度
四 住民組織の組織エリア
五 住民組織の意思表明 多数決か全員一致か
六 決定権限の諸類型と強弱
(1) 意思実現の二つの局面 「転化局面」と「貫徹局面」 
(2) 制度上の権限と事実上の実効性
(3) 決定権限の規範論理的類型論
第五章 コミュニティヘの道
一 あるコミュニティ形成過程 横浜市ドリームハイツ地区
二 コミュニティの源泉について 幼児教室すぎのこ会の歩み
三 コミュニティの共同性の実体について
四 コミュニティヘの道

文献解題


著者
名和田 是彦(ナワタ ヨシヒコ)
1955年生まれ。政治学者。法政大学法学部教授。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。専門は、コミュニティ論、公共哲学。
著書は、『コミュニティの自治』(編著)『社会国家・中間団体・市民権』(編著)『コミュニティの法理論 』 などがある。

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