創文社オンデマンド叢書
精神の発見（名著翻訳叢書）
ギリシア人におけるヨーロッパ的思考の発生に関する研究
| 数量 | 在庫 | 在庫あり |
|---|
商品説明
本商品は「旧ISBN：9784423492093」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月：1974/02/15
叢書・シリーズ名：名著翻訳叢書
本書は、今日もっとも優れた古典文献学者であるスネルの主著であり、自由な精神の記念碑である。かれは、ギリシアにおける思考の形成過程を人間による精神それ自体の発見過程として捉え、ホメーロスに始まる文学と哲学の歴史に表われるギリシア的人間観・自然観・思考形式が、どのような発展過程のもとでヨーロッパ精神の基盤となりえたかを鮮やかに解明する。膨大な文献、豊富な史料を駆使して豊穣なイメージで描いたギリシア精神史の名著。
【目次より】
凡例
序論
第一章 ホメーロスにおける人間把握
第二章 オリュムポスの神々への信仰
第三章 ヘーシオドスにおける神々の世界
第四章 初期ギリシア抒情詩における個人の覚醒
第五章 ピンダロスのゼウス讃歌
第六章 ギリシア悲劇における神話と現実
第七章 アリストパネースと美学
第八章 人間の知識と神の知識
第九章 歴史意識の発生
第十章 徳の勧め ギリシア倫理思想よりの短章
第十一章 譬喩、比較、隠喩、類推 神話的思考から論理的思考へ
第十二章 ギリシア語における自然科学的概念の形成
第十三章 象徴としての道
第十四章 人間性の発見とギリシア人に対するわれわれの立場
第十五章 カッリマコスにおける遊びについて
第十六章 アルカディアー ある精神的風土の発見
第十七章 理論と実践
第十八章 科学と教義学
第十九章 科学としての精神史
訳者あとがき
第二刷あとがき
■
著者
Ｂ・スネル（Ｂ・スネル）
1896～1986年。ドイツの哲学者。 ハンブルク大学教授。専門は、古典文献学。
訳者
新井 靖一（アライ セイイチ）
1929年生まれ。早稲田大学名誉教授。専門は、ドイツ文学・西欧文化史。
訳書に、ブルーノ・スネル『詩と社会』ブルーノ・スネル『精神の発見』ブルーノ・スネル『言語・詩学・哲学』『ゲーテ古代芸術論集』マクス・コメレル『文学の精神と文字』ヤーコプ・ブルクハルト『ブルクハルト文化史講演集』ヤーコプ・ブルクハルト『ルーベンス回想』ヤーコプ・ブルクハルト『ギリシア・文化史』ヤーコプ・ブルクハルト『世界史的考察』ヤーコプ・ブルクハルト『コンスタンティヌス大帝の時代』ヤーコプ・ブルクハルト『イタリア・ルネサンスの文化』などがある。