創文社オンデマンド叢書
中国法制史論集
法典と刑罰
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商品説明
本商品は「旧ISBN:9784423740835」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2003/01/01
「概説篇」「考証篇」「附録篇」に分け、中国法制史について記述。既発表の旧稿再録と書き下ろしの新稿とを取り混ぜて編成した論文集。
法典編纂と刑罰の歴史を主題として新稿と既刊の補訂再録より構成される待望の論集。300頁に及ぶ書き下ろし「法典編纂の歴史」は研究の集大成ともいえる著者初めての通史であり、中国法の全体像を鮮やかに提示した記念碑的業績。
【目次】
凡例
概説篇
序章 中国法の基本的性格
第一章 法典編纂の歴史
第一節 総論
第二節 戦国・秦・漢──原始律令期(法源の増殖)
第三節 魏・晋・南北朝──真正律令形成期(法源の整頓)
第四節 隋・唐前半──律令古典期
第五節 唐後半・五代──律令変形期 その一
第六節 宋──律令変形期 その二
第七節 遼・金・元、〔附〕西夏──異民族王朝
第八節 明・清──律、例、典の時代
第二章 大清律例をめぐって──〔附〕会典、則例、省例等
第三章 刑罰の歴史
第四章 法制史の立場から見た現代中国の刑事立法──断想的所見
考証篇
第五章 曹魏新律十八篇の篇目について
第六章 漠唐間の法典についての二三の考証
第七章 再び魏律の篇目について──内田智雄教授の批判に答えて
第八章 唐代における律の改正をめぐる一問題──利光三津夫・岡野誠両氏の論考に寄せて
第九章 唐の律疏と現存の唐律疏議──日本明法家の伝えた佚文を通じて律疏の原形を考える
第十章 武威出士王杖十簡の解釈と漢令の形態──大庭脩氏の論考を読みて
第十一章 中国上代の刑罰についての一考察──誓と盟を手がかりとして
第十二章 前漢文帝の刑制改革をめぐって──漢書刑法志脱文の疑い
附録 論文批評 張建国著「前漢文帝刑法改革とその展開の再検討」
附録篇
第十三章 「課役」の意味及び沿革
第十四章 唐律令における「婦人」の語義──梅村恵子氏の批判に答えて
第十五章 律令官制における官職の「行」と「守」
第一節 唐制における官職の行・守をめぐって──律令研究会編『唐律疏議訳註篇一』に対する池田温氏の書評への回答
第二節 唐の官制における叙任と行・守──槻木正氏に答える
あとがき
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著者
滋賀 秀三(シガ シュウゾウ)
1921~2008年。法学者(東洋法制史)。東京大学名誉教授。東京帝国大学卒。法学博士。
著書に、『中国家族法論』『中国家族法の原理』『清代中国の法と裁判』『中国法制史』(編著)『中国法制史論集』『続・清代中国の法と裁判』など、
訳書に、国際社会問題研究協会編『社会綱領』(共訳)などがある。