創文社オンデマンド叢書

エネルゲイアと光の神学

グレゴリオス・パラマス研究

大森 正樹 (著者)
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商品説明

本商品は「旧ISBN:9784423171226」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2000/07/01

14世紀の後期ビザンティンの神学者グレゴリオス・パラマス(1296―1359)の思想を神学の領域を超えて、人間の普遍的な神認識の問題として考察したわが国初の本格的研究。パラマスの神認識と彼の修道霊性を重視する態度から東方神学の特質を浮かび上がらせるとともに東方キリスト教に特徴的な霊的感覚を一種の認識論として捉え、霊と身体との調和をはかるパラマス思想の中に、反グノーシス的な身体・感覚の復権があることを明らかにする。

【目次より】
凡例
まえがき
序論 グレゴリオス・パラマスの生涯と著作
第一部 東方神学の特質
第一章 パラマスの「神認識」をめぐって
第二章 パラマスと哲学 ヘシカズムの伝統との関連において
第三章 ギリシア教父の遺産 人間の神化
第四章 光と闇の神学(変容の光とシナイの神の闇)
第二部 エネルゲイア論
第一章 パラマスにおける神の本質と働きの区別の問題(一)
第二章 パラマスにおける神の本質と働きの区別の問題(二)
第三章 パラマスにおける神の本質と働きの区別の問題(三)
第四章 エネルゲイア、ヒュポスタシス、エンヒュポスタトス
第五章 エネルゲイアとウーシアの区別の哲学的源泉
第三部 人間の神化と光の神学
第一章 ヘシカズムにおける神化の思想
第二章 「霊的感覚」
第三章 身体もまた祈る パラマスの身体観への試み
第四章 光の神学と否定神学
第四部 神のエネルゲイアと光の神学 東方の論理に向けて
第二章 光としての神
第三章 神化の神学
第四章 超否定神学 東方の論理
あとがき
初出一覧
参考文献
欧文要旨
欧文目次


著者
大森 正樹(オオモリ マサキ)
1945年生まれ。神学者。文学博士。元南山大学教授。京都大学医学部、同大学院文学研究科西洋哲学博士課程満期退。著書に、『エネルゲイアと光の神学 グレゴリオス・パラマス研究』『東方憧憬 キリスト教東方の精神を求めて』『観想の文法と言語 東方キリスト教における神体験の記述と語り』などがある。

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