創文社オンデマンド叢書
宋詞研究(東洋学叢書) 唐五代北宋篇
シリーズ:東洋学叢書
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商品説明
本商品は「旧ISBN:9784423192122」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1971年
叢書・シリーズ名:東洋学叢書
唐代に起り宋代に盛行した詞は、未開拓な研究分野であるが、本書は詞の様式的発展過程を解明し、その特色を総合的に論じた力作。恩賜賞・日本学士院賞受賞。
【目次より】
荒自序
緒言
序説
第一章 「詞」の語義と韻文様式としての「詞」
第一節 「詞」字の原義および「詞」と「辞」
第二節 歌辞としての「詞」
第三節 唐代における「詞」
第四節 韻文様式としての「詞」(北宋)
第五節 南宋以後の「詞」
第六節 結語
第二章 詩と詞
第一節 問題点
第二節 詩詞の常識的な区別
第三節 晏殊「浣渓沙」詞句の例
第四節 詩の理想 「格調」
第五節 詩詞の差異
第六節 文学様式と士君子の理念
上篇 唐五代詞論
第一章 詞源流考
第一節 唐代における燕楽と楽府
第二節 燕楽の歌辞
第三節 中唐における詞
第二章 温飛卿詞論
第一節 温飛卿詞の位置づけ
第二節 温飛卿の人物および経歴
第三節 温飛卿の詩
第四節 温飛卿の詞
第三章 五代詞論
第一節 「花間集」と蜀の詞
第二節 南唐における詞
下篇 北宋詞論
第一章 綜論
第一節 唐五代詞より宋詞への移行と北宋初期における詞
第二節 北宋中期、仁宗朝における詞の発展
第三節 北宋後期における詞
第二章 張子野詞論
第一節 張子野の経歴と著述
第二節 仁宗朝における詞牌
第三節 張子野詞の特色 その一(日常性)
第四節 張子野詞の特色 その二(賦的な詞)
第五節 張子野詞の特色 その三(警句)
第三章 柳耆卿詞論
第一節 詞牌 その一(他の詞人との対比)
第二節 詞牌 その二(僻調)
第三節 詞牌 その三(同調異体)
第四節 句法 その一
第五節 句法 その二(形式および意境との関係)
第一節 耆卿の詞に対する評価と詞のテーマ
第二節 〓情の詞 その一(閨怨の詞)
第三節 〓情の詞 その二(男性の慕情を詠ずる詞)
第四節 〓「情の詞 その三(合歓の詞)
第五節 〓情の詞 その四(妓女を題詠する詞)
第六節 〓情の詞 その五(その特色と反響)
第七節 耆卿における「反逆」
第八節 羇旅の詞 その一(「宦情羇思」)
第九節 羇旅の詞 その二(悔恨と憂悶)
第十節 羇旅の詞 その三(結語)
第四章 蘇東坡詞論
第一節 張子野と蘇東坡
第二節 東坡の生涯とその詞風の転変
第三節 東坡詞の特色
第四節 東坡詞の評価
第五章 周美成詞論
第一節 周美成の経歴と著述
第二節 南宋における周美成詞の流行
第三節 周美成詞に対する歴代の評価
第四節 周美成詞の特色 その一(格律、修辞)
第五節 周美成詞の特色 その二(「渾厚和雅」)
第六節 周美成詞の特色 その三(「蘭陵王」、「瑞龍吟」の例)
第七節 周美成詞の特色 その四(「沈鬱頓挫」、「不説破」、「咽住」)
第八節 詞の歴史における周美成詞の地位
附論一 望江南菩薩蛮小考
附論二 漁父詞考
附論三 霓裳羽衣曲考
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著者
村上 哲見(ムラカミ テツミ)
1930年生まれ。中国文学者。東北大学名誉教授。専門は唐代から宋代の詩人研究。
京都大学文学部中国文学科卒業。
著書、訳書に、『李〓 中国詩人選集16』『三体詩 中国古典選』(全4巻)『宋詞の世界 中国近世の抒情歌曲』『宋詞研究 唐五代北宋篇』『科挙の話』『陸游-円熟詩人 中国の詩人12』『中国の名句・名言』『漢詩の名句・名吟』『中国文人論』『漢詩と日本人』『唐詩』『宋詞研究 南宋篇』『中国文学と日本 十二講』などがある。