創文社オンデマンド叢書

心の形而上学

ジェイムズ哲学とその可能性

冲永 宜司 (著者)
¥ 11,000 (本体: ¥ 10,000 + 消費税: ¥ 1,000)
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商品説明

本商品は「旧ISBN:9784423171431」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2007/02/01

本書は「心」に関して論じられる哲学上の基本問題を、哲学・心理学・宗教学の分野に多大な影響を与えたウィリアム・ジェイムズの思想を通して再吟味し、その現代における可能性を問う。「物質から心が生じる謎」「主観性の極限」「機能としての心とクオリアの位置」などの諸問題を経験という根源的実在の次元から捉え直し、心の実在論の新たな地平を開拓せんと試みた意欲作。2007年度日本宗教学会賞・平成19年度和辻賞(日本倫理学会)受賞。

心とは何か? 機能主義、経験主義、超越性、プラグマティズム、大脳生理学など、「心」をさまざまな角度から、検証する画期的な書。真理、経験、霊魂、超越的経験、実在、意識、宗教、神秘、偶然などなど。われわれの「心」の不思議に迫る。

【目次】

第一部 「思考の流れ」の成立から「純粋経験」へ
第一章 意識と物質の存在論
第二章 心粒子と「思考の流れ」
第三章 純粋経験の特徴と問えない領域
第二部 「経験」と心の形而上学的諸問題
第一章 自我の内なる視線と意識流
第二章 機能主義と意識、自我 プラグマティズムの視線
第三章 機能から経験の実在論へ
第四章 内的特性の位置
第五章 「新しさ」の形而上学
第六章 「この私」はなぜ存在するに到ったか
第七章 「私」枠と存在の「神秘」 経験への回帰によるその「解決」
第八章 「この私」の唯一性とその消去
第三部 超越的経験と心の形而上学的諸問題
第一章 超越的経験とその理解
第二章 心の存在と真理概念
第三章 心と霊魂 意識の辺縁から心霊研究へ
第四章 純粋経験と空の経験
第五章 虚無の根拠の無効化 純粋経験への途上にある具体的条件
第六章 純粋経験と空の理解


著者
冲永 宜司(オキナガ タカシ)
1969年生まれ。哲学者。帝京大学教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は、哲学、宗教哲学。
著書に、『無と宗教経験』『始原と根拠の形而上学』などがある。

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