創文社オンデマンド叢書

清朝蒙古例の研究

東洋法史論集5

島田 正郎 (著者)

シリーズ:東洋法史論集

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商品説明

本商品は「旧ISBN:9784423740446」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1982年
叢書・シリーズ名:東洋法史論集 5

17~20世紀初頭、中国を支配した大清帝国は、蒙古をその支配下に置いた。服属国の蒙古ではどのような法律が治めていたのかを探る。
蒙古に対する清朝の特別法の立法の意義と性格、内容とその変動およびその事由を明らかにし、著者年来の主張を裏付ける。

【目次】

凡例
総論
第一章 清律の成立
I 太祖・太宗朝の刑政 II 順治朝の律例編成 III 順治・康熙雨朝の纂修律例 IV 雍正律の成立 V 故宮現蔵本の位置づけ VI 乾隆・大清律例の成立
第二章 清律・名例「化外人有犯」條と蒙古例
I 律と例 II 名例律「化外人有犯」條 III 律に附入された蒙古例 IV 律例と蒙古例V 蒙古例の制定手続
第三章 蒙古例の集成──蒙古律書・蒙古律例・理藩院則例の成立
I 太宗朝における満洲法の蒙古諸部落への頒布 II 清國法の中國法への転換と蒙古に対する特別法の成立 III 蒙古律書の成立と増補 IV 蒙古律例の成立と増補 V 蒙古律例と理藩院則例
第四章 蒙古律例の諸本
I 三種の蒙古律書 II 蒙古律例の諸本
III 五種の蒙古律例の篇目名の比較 IV 五種の蒙古律例の條敷の比較 V (D) 本・大木文庫紗本の文章 VI (D)本・大木文庫紗本に対する私見
第五章 清朝治下の蒙古(その概要)
I 清朝の蒙古服属 II 清朝の蒙古統治 III 札薩克の職務および権限 IV 佐領の組織 V 清代蒙古の刑獄
各論
第六章 戸口差徭
第一 比丁 第二 徴賦 第三 賑済 第四 獎懲 第五 驛站 第六 婚姻 第七 承継
第七章 邊境〓哨
第八章 人命
第九章 盗賊
第一 強刧 第二 倫竊四項牲畜 第三 倫穎財物 豪吉行窺 第四 遺失物横領 欺偽
第十章 雑犯
第一 犯姦 第二 発塚 第三 失火 放火 第四 罵詈 第五 看守瘋人 第六 略人略売人 第七 遊牧生活から生じた慣習 第八 違禁 他
第十一章 首告
第十二章 補亡
第十三章 断獄
第十四章 喇嘛例
総括
第十五章 総括
I 蒙古例の性格 II  蒙古例の寅奴性 III 蒙古例と痢障例 IV  蒙古例とハルハ=ジロムの関係
史料と参考文獣
後跋


著者
島田 正郎(シマダ マサオ)
1915~2009年。東洋史学者、法制史学者。東京帝国大学文学部東洋史学科卒業。元明治大学総長。法学博士(明治大学・論文博士)。
著書に、『東洋法史要』『遼代社会史研究』『世界史要』『遼制の研究』『祖州城 東蒙古モンチョックアゴラに存する遼代古城址の考古学的歴史学的発掘調査報告』『遼の社会と文化』『東洋の法の歴史』『世界史』『アジア 歴史と法』『東洋法史』『遼制之研究』『遼史』『遼朝官制の研究』『遼朝史の研究』『清末における近代的法典の編纂』『北方ユーラシア法系の研究』『清朝蒙古例の研究』『明末清初モンゴル法の研究』『清朝蒙古例の実効性の研究 東洋法史論集第7』『契丹国 遊牧の民キタイの王朝』『北方ユーラシア法系通史』『西夏法典初探 東洋法史論集 第8』などがある。

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