創文社オンデマンド叢書

レッシングとドイツ啓蒙

レッシング宗教哲学の研究

安酸 敏眞 (著者)
¥ 8,360 (本体: ¥ 7,600 + 消費税: ¥ 760)
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商品説明

本商品は「旧ISBN:9784423171080」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1998年

十八世紀啓蒙主義を代表する文学者レッシングの根本思想を初めて本格的に分析、『人類の教育』の訳を付す。十八世紀の「ドイツ啓蒙主義」の重要な一断面を、「世俗的敬虔」の原型をつくり出した、ゴットホルト・エフライム・レッシングという一人の思想家に即して解明する。

【目次より】
凡例
文献略号
はしがき
目次
序論 レッシング研究の意義と課題
第一節 レッシングの精神史的意義
第二節 レッシングと近代プロテスタント神学
第三節 レッシング研究の課題
第四節 レッシング研究の方法
第一章 レッシングとキリスト教
はじめに
第一節 レッシングの修業時代
第二節 レッシングと「断片論争」
第三節 レッシングの神学的立場
第四節 レッシングと「真理探求の道」
第五節 レッシングの神学思想
むすび
第二章 若きレッシングの宗教思想
はじめに
第一節 若き自由著作家の軌跡
第二節 若きレッシングの宗教的懐疑
第三節 若きレッシングの神学批評
第四節 喜劇『ユダヤ人』と普遍的人間性の理想
第五節 『理性のキリスト教』におけるレッシングの思弁
むすび
第三章 レッシングとゲッツェの論争
はじめに
第一節 論争の背景とその経緯
第二節 ゲッツェの攻撃
第三節 レッシングの弁明
第四節 レッシングの『反ゲッツェ論』
むすび
第四章 レッシングの「厭わしい広い濠」
はじめに
第一節 霊と力の証明
第二節 歴史の真理と理性の真理
第三節 宗教の「内的真理」
第四節 真のキリスト教的な愛
第五節 「レッシングの濠」の真正性
第六節 レッシングの問題とペテロの問題
むすび
第五章 『賢者ナータン』とレッシングの「人間性の思想」
はじめに
第一節 『賢者ナータン』の成立の背景とその主題
第二節 三つの指環の譬喩
第三節 中間時における歴史的宗教の真理性
第四節 ナータンと人間性の教育
第五節 ナータン的理性の本質
むすび
第六章 『人類の教育』におけるレッシングの根本思想
はじめに
第一節 『人類の教育』の基本的特質 予備的考察
第二節 『人類の教育』の基本構造
第三節 レッシングの歴史的境位
第四節 人類の教育としての啓示
第五節 啓示と理性の関係(1) 旧約聖書の時代
第六節 啓示と理性の関係(2) 新約聖書の時代
第七節 「新しい永遠の福音」と人類の完成
第八節 再受肉の思想
第九節 結論的考察
むすび
第七章 レッシングの「スピノザ主義」
はじめに
第一節 「汎神論論争」の発端
第二節 レッシングとヤコービの会話
第三節 ヤコービとスピノザ主義
第四節 メンデルスゾーンと「純化された汎神論」
第五節 レッシングの「ヘン・カイ・パーン」
第六節 レッシングの万有在神論
第七節 結論的考察
むすび
附録 レッシング『人類の教育』(全訳)
あとがき
参考文献


著者
安酸 敏眞(ヤスカタ トシマサ)
1952年生まれ。思想史研究者。北海学園理事長。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。ヴァンダービルト大学大学院修了。Ph.D.(ヴァンダービルト大学)。
著書に、『レッシングとドイツ啓蒙 レッシング宗教哲学の研究』『歴史と探求-レッシング・トレルチ・ニーバー』『キリスト論論争史』(共著)『歴史と解釈学 《ベルリン精神》の系譜学』『人文学概論 新しい人文学の地平を求めて』『欧米留学の原風景 福沢諭吉から鶴見俊輔へ』など、
訳書に、E.トレルチ『信仰論』F.W.グラーフ『トレルチとドイツ文化プロテスタンティズム』(共編訳)カール・バルト『十九世紀のプロテスタント神学 中』(共訳)カール・バルト『十九世紀のプロテスタント神学 下』(共訳)アウグスト・ベーク『解釈学と批判 古典文献学の精髄』F.N.グラーフ『キリスト教の主要神学者 下』などがある。

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