創文社オンデマンド叢書
法的判断とは何か
民法の基礎理論
数量 | 在庫 | 在庫あり |
---|
商品説明
本商品は「旧ISBN:9784423731017」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2002/04/01
サヴィニーは法的判断をどう考えたか。カントの「判断力批判」を起点に、サヴィニーの「現代ローマ法体系」、ヘーゲルの「大論理学」を考察。サヴィニーの法的判断論を理解するために、カントを介してヘーゲルを参照する試み。
「講義で人をひきつけていくのは、話の流れであり、その勢いであろう。そうであれば、主題に関連することなら何であれ、それが「法律学」という教科の領域を超えるものであっても、こだわりなく、自由にそこへ踏み込んで行かねばならない。もしも、はじめから論文を書こうとしたのであれば、わたくしがこれほどのびのびと、率直に振る舞えたか、分からない」(著者はしがきより)。法的判断を支える方法論の原点をカントの『判断力批判』に求め、ヘーゲル『大論理学』「概念論」を介してサヴィーニの法理論を見事に浮かび上がらせた語り口調の名講義。
【目次より】
はしがき
凡例
序章 歴史の解放
第二章 法的判断の日常的体験から
第三章 わが国の法状態 最高裁判例を素材に
第四章 戦後の法学方法論
第五章 「法における擬制」と「反省的判断力」
第六章 美学的判断力から目的論的判断力へ
第七章 感性・悟性・判断力から「知性的直観」
第八章 理論と実務をつなぐ実践的作業
第九章 実用法「学」における「認識」と「判断」
第十章 サヴィニーの法的判断論
終章 視座の据え直し
引用文献
■
著者
原島 重義(ハラシマ シゲヨシ)
1925年生まれ。法学者。九州大学名誉教授。九州大学法学部卒業。専門は、民事法学。 著書に、『法的判断とは何か 民法の基礎理論』』『民法学における思想の問題』『市民法の理論』などがある。